2月
宮古島のスタジオ開設に向けてやることが山積みだ。
海外で買い付けしたドレスが続々と入荷してきた。
ようやくこれで実物のドレスを広告用に写真撮影ができる。
2日間にわたってモデルに着てもらい撮影を行う。
ドレスにシワが無いようにみんなで手分けしてチェック。
スチームアイロンで整えて最終仕上げ。
スチームアイロンというものを初めて使ったが
シワがみるみる無くなっていくのでなかなか楽しい作業でもある。
まさか自分の人生で
ウエディングドレスにアイロンをかける仕事をするとは夢にも思わなかった。
しかもこのおじさんの歳になって。
いろんな仕事にたずさわることができるのは幸せなことだ。
「 今度はヘアメイクにチャレンジしてみようかな?」
なんてバカなこと言ってないで早く仕上げよう。
綺麗になったドレスたちは
吊るす場所もなくなるくらい沢山あるからレールにぎゅうぎゅう詰めだ。
手前みそではあるが、ビーチ撮影をメインとするフォトウエディングで
これだけのクオリティーのドレスを取り揃えているのは他に無いんじゃないかな?
そのくらいのレベルのドレスを選んできたのだ。
並んでいるドレスを見ているだけでもうっとりするくらいだが、
モデルが袖を通すと
さらにそのドレス達は息を吹き込まれたように立体的で美しい。
そうか~こういうことなのか~!
全身の写真とそのドレスの主張するディテールを寄りのカットで撮っていく。
レースの綺麗なドレス、フリルの大きな立体的なドレス、バックショットがきれいなドレス、
それぞれが個性を持っていて
「 私は綺麗でしょ 」と主張しているようだ。
いやーいいドレス選んだなー。
と言っても実際にドレス選びをしたのは一緒に買い付けに行った
ドレスコーディネーターやプランナーだけどね。
このドレスたちが、宮古島と沖縄読谷のスタジオでお客様を待っています。
訪れた花嫁たちが
「 ワーッ素敵!こんなに綺麗なドレスがいっぱいあるなんて想像以上!」
そんな歓声が聞こえてきそうです。