6月
南仏を後にして、一気に空路でイタリアはヴェネツィアへ。
水の都ベニスと行った方が日本人には馴染みがあるからベニスと呼ぼう。
ベニスは『 水上都市 』
そう、島である。
しかも車が走るような大きな道路は無いので島の中の交通手段は徒歩か船のみ。
そんな島に渡るには橋を渡って島の入り口まで車で行く方法もあるが、我々はボートで。
何と驚いた事に空港に船着き場があるのだ。
お迎えに来たチャーターボートがいっぱい並んでいる。
しかもウッドをあしらったカッコイイボートだ。
こんなボートで水上を突っ走るのは何とも爽快だ。
だんだんベニスが近づいてくる。
島沿いに航路を抜けるとそこには水の都ベニスの光景が広がる。
沢山のボートや水上バス、そして観光用のゴンドラが行き交い
まさに水の都を絵に描いたようだ。
このアプローチを選択してくれたコーディーネーターの杉浦氏に
「 ありがとう!」と思わず叫びたくなった。
車で行っていたらこの光景は見られなかった。
これだけでもうベニスに来た満足度70%達成くらいの感じだ。
ボートはゴンドラとすれ違いながら狭い水路に入っていき船をつけてくれた。
そこからトランクを転がしながら今日の宿まで歩く。
チャーターしたボートはホテルに近い船着き場まで運んでくれる。
何と面白い体験だ。
ベニスには高層ホテルなどは無い。
我々の泊るホテルも間口の狭い小さなホテルだが、歴史を感じさせる建物だ。
夜はベニス在住のフォトグラファーと会食の予定。
まだ時間があるのでとりあえず街を散策。
サンマルコ広場には多くの人がごった返している。
そんな中でウエディングフォト撮影中のカップルもいる。
いろんな国の人が来てウエディングのロケーションフォトが人気だそうだ。
アジア系のカップルも欧米人カップルもいる。
ジンバルを使ってムービーも撮ってるぞ。
広場のカフェでは蝶ネクタイにブラックスーツの紳士たちのイケテル演奏が聞こえてくる。
ウエイターも白のジャケットでキマッてる。
なんかやっぱりカッコイイなぁ。
こんな小さな島に世界中から観光客が来るから
ベニスはオーバーツーリスト状態だそうだ。
我々が行った時期はまだすいている方らしいが、それでも街には人だらけ。
人混みを交わしながらリアルト橋まで歩く。
ベニスと言えばベネチアングラスが有名。
ガラス細工やアクセサリーのショップが立ち並ぶ。
イタリアだから革や靴のショップ、いろんなお店があって女性にはたのしい街だ。
そしてグルメも。
ピザやパン屋さん。カラフルなグミ、ちょっと買って食べ歩きも楽しい。
メンズのテーラーがあったので入ってみた。
なかなか日本ではなさそうなアリゲーターのベルトがあったので一本購入。
その場で穴を開けてくれた。
私と同年代くらいのイケてる店員さんたちと記念撮影。
時々イタリア系の顔だと言われることがあるけど3人並んでどうだろう?
夜は現地のフォトグラファー夫妻と合流。
奥さんのよしみさんは日本人で、旦那がベニス生まれのアンジェロ。
世界中からお客さんが来るから
多い時は一日5組くらいロケーション撮影をする日もあるんだって。
気が合ったお客さんとは一緒に飲んだりすることもあるそうな。
とにかくイタリア人は陽気だ。
あまり観光客が来ない地元エリアまで歩いて案内してもらう。
その道すがらの光景は洗濯物が干してあったりして生活感がある。
お勧めの店に連れてってもらい、テラス席の丸テーブルを囲んでワイワイ食事だ。
先ず乾杯は泡で。
フランスならシャンパンだけど、ベニスではプロセッコだ。
ベニスの近くのプロセッコ地方で生産されるスパークリングワインだ。
イタリア北部の人達はプロセッコを好んで飲む。
通常のスパークリングはアルコール度数12%~15%が多いが
プロセッコは10%と決まっているらしい。
少し弱めのお酒は女性にも嬉しい。
彼らの馴染みのレストランでは
脱皮したばかりの蟹の甲羅ごとフライしたものなど美味しい魚介とワインを堪能した。
ほろ酔いかげんで海岸沿いを歩いてホテルまで帰ろう。
夜になると人影がほとんどない。
あんなにいた人達はどこに行ったのだろう。
サンマルコ広場も誰もいない。
早朝や夜は昼間とはまた違う顔を見せる。
こんな事も旅の一つの面白さだ。
まだまだベニスは次回につづくよ。