5月
平成という時代を自分なりにどう表現しようか?
バブルが崩壊し、リーマンショックで長いデフレの時代。
そしてニューヨークの9.11テロや
日本では阪神・淡路大震災や東日本大震災など災害が多い時代だった。
経済停滞の時代、災害の時代などと表現される平成。
私が関わってきたブライダルの業界はどうだったろう。
平成になった頃は結婚式全盛の良き時代だった。
総合結婚式場は1日3回転は当たり前、
ロビーでは沢山のご両家の受付が並び人でごった返していた。
それがまた結婚式らしくて良かった。
その頃は結婚式をするのが当たり前の時代、ナシ婚はなかったから業界も盛り上がった。
需給のバランスがとれていたともいえる時代だ。
その後はレストランウエディングを経てゲストハウスが台頭する時代となった。
同時に新郎新婦の式場探しのあり方が変わった時代でもある。
今まで互助会での紹介やテレビCM、地元の身近な式場から選んでいたものが、
結婚情報誌が発刊されてからは新郎新婦の式場選びは一変した。
式場側は沢山広告を載せれば集客できた。
写真や、ドレス、指輪などのアイテム企業も広告を載せれば沢山お客は来た。
最初のうちはそれで良かったが、
ナシ婚が増えてくると
今度は少なくなったカップルの取り合いになり広告合戦が起こる。
広告費がかさむようになり、大手はいいが資本力の小さい会社は疲弊していく。
いい結婚式を提供しているのに広告経費がかさみ撤退を余儀なくされるところも出てくる。
結婚式の内容でみると変わったことってなんだろう?
仲人がいなくなった事。うん、これは間違いなく変わったな。
「 雇われ仲人って意味あるの?」と思っていたから納得。
神前式が90%以上だったのが、教会式が逆転し
今は人前式が一番多いようにも思えるくらい挙式のスタイルも好みで選べるようになった。
でも披露宴の内容はというと
主賓スピーチ、ケーキ入刀、お色直し、花束贈呈と30年ほとんど変わってないようにも感じる。
いつも思うけど
カップルごとにもっといろんなオリジナルのパーティーがあってもいいんじゃないだろうか?
主賓挨拶は誰も聞いてないというなら無しでいいんじゃない!
音楽が好きなカップルなら生バンドが演奏し続けてる立食パーティーでもいいんじゃない!
両親への感謝の手紙がパーティーの最初にあってもいいんじゃない!
カップルごとにオリジナルなパーティーが催されれば参加したゲストも
「 結婚式 = どれも同じ 」の概念が変わってナシ婚も減るかもしれない。
集客戦略に明け暮れるのではなく、
令和の時代は業界に関わる人達みんなが
「 結婚式をもっと身近に、もっと楽しく 」
を意識してそれぞれが新しいコトを生みだし
平成初期の時代のように業界を復活させたいものだ。