3月
結婚式をしない人が増えているというけど
リゾートに行って身内だけで式を挙げるとか、
写真だけをのこすフォトウエディングなどもあれば
7割以上の人が結婚の際に何らかのイベントを催しているそうだ。
婚姻届を出すだけで済ます人は逆に少数である事が分かる。
もっとウエディングのパーティー文化を高めないとなぁ。
日本ほど結婚式がシステマチックにビジネス化されていないかもしれないが
欧米諸国でも結婚を祝うパーティーは文化としてもちろんある。
日本の結婚式の内容は今まで40年前の殿閣時代からあまり変わらずに続いてきたように思うが、
昨今は海外ウエディングのトレンドを少しずつ取り入れるようになってきたようにも感じる。
おそろいの服を着たアッシャーやブライズメイドを良く見かけるが
それなどは一番分かりやすいシーンだろう。
2時間半の決まった時間の中でケーキ入刀があって
お色直しがあって、クライマックスに花嫁手紙、
花束贈呈というお決まりの演出もこれからは変っていくかもしれない。
ラスティックウエディングというのは日本でも流行になっている。
飾らない、素朴でナチュラル、自然という意味のラスティック。
ナチュラルをもっと素朴に田舎風に振り切っていったものがラスティックと言えば分るだろうか?
千葉にあるBARN&FOREST148さんのようにまるで
アメリカの田舎の納屋のようなウエディング会場も現れ、大人気になっていると聞く。
今回ご縁があってお邪魔したのは栃木のザ・サリィガーデンさん。
ラスティックウエディングと謳っているこちらの会場は
中庭には大きなクスノキがシンボルツリーとしてあり、
ゲストの待合スペース、チャペル、バンケットなど独立した建物に囲まれていて
さながら田舎の小さな村と言った雰囲気を醸し出している。
決してピカピカでも豪華でもない素朴な感じが逆に人気で
都内からも多くのカップルが来店するそうだ。
勿論そこにはハードの魅力だけでなく
パーティー内容やサービスにも独自のノウハウがあるはずだが。
エリアのトレンドと言えば最近は表参道や青山が人気のエリア。
オーダーメイドウエディングの第一人者の葉山氏が手掛ける
「 パーティースペース青山レセプション 」のオープニングがあったので訪れた。
青山の一等地にあるビルの最上階にあるスペースだ。
家具やテーブルクロス、卓上アイテムまで何でもレンタルでき、
床や天井までも自由に空間をコーディネートできるスペース。
フリープランナーさん達が自由にコンセプトに合わせてデザインできる会場となっている。
オープンエアーの広いテラスでは挙式ができる。
都心でありながら光と風を肌で感じられるのが魅力だ。
すぐ横には東京タワーも見える。
もともと何もないシンプルな箱を
自由に空間デザインするのは大変でもあるが可能性は無限大で、
このような会場が今後一つのトレンドになる事は間違いない。
渋谷にあるTRUNK BY SHOTO GALLERYさんでも空間デザインするという点では同じだ。
1階から4階までのこのビルを一棟貸切って
ゲストの待合いスペースから、式場、バンケットまで
すべての空間をオリジナルに創ることが出来る。
会場のスペースデザインチームが大道具、小道具さんとして実践してなんでも創ってしまうらしい。
装飾を通り越してさながら舞台づくりと言った方が近いだろう。
バックヤードには大きな柱や板が収納されている。
1日1件しかしないのはその舞台の建て付けがあるからだ。
いやはやここまで来るとすごい世界である。
東京だから感度の高い人や予算に余裕がある人が多いから
こういうスタイルができるのか分からないが、カスタムメイドの理想的な姿でもあると感じる。
訪問した時も週末の準備で多くのスタッフさん達が空間づくりをしていた。
お客様のデザインなので残念ながら写真を撮る事は出来なかったが
すべてのスタッフが内製でウエディングを創っているとお聞きして
その理想的な姿を羨ましくも感じた。
夜は、ニューヨークでウエディングプランナー・コーディネーターとして活躍している
ETSUKO氏と食事をしながら情報収集。
アメリカのセレブウエディングの様子や、ニューヨークやLAのトレンドなど伺った。
インスタなどで情報やトレンドは世界中からタイムラグなしで集まるので
やはりこれからは海外の流行が今まで以上に日本に影響を及ぼすだろうと感じる。
モダンやスタイリッシュなのか
ナチュラル系なのかカテゴリーは多様化していくかもしれないが、
ハードやテイストは違えど
披露宴の進行の中身は何処も同じというのはもう変える時が来ているのではないだろうか。
今回の出張では会場見学をはじめ
快くご対応いただきました関係者の皆様には本当に感謝です。