6月
先日中堅社員のメンバーが集まり
5年後の未来 というテーマでワークショップを行った。
「 人工知能が自動でエンドロールを作るようになる 」
そんな面白い未来を想像したグループもあれば、
「 本当に結婚式をしたい人しか結婚式を挙げない時代になる 」
つまりナシ婚に拍車が掛かるのではないかという
ゾッとするような意見もあがった。
結婚をせず独身を貫き通す人が増えているが、
入籍しても結婚式を挙げない人が増えることの方が
よりブライダル業界にとっては深刻だ。
大阪でリトルメリー教会を営む 岡本 笑明( エミ )代表は
「 結婚式を挙げたくても挙げられない人をゼロにする 」という信念で、
約20年前から格安で出来る式場を運営している。
その岡本さんが執筆した本を読むと今までのご苦労が伺える。
とても利益優先という考えではできない事業だ。
子供ができたから式を諦めていた人、
若い頃は結婚式に興味が無かったけど
今は式を挙げてケジメをつけたいと思っている人、
いつかは奥さんにウエディングドレスを着せてあげたいと思い続けてきた人。
そんな人たちが時を経て式を挙げ、
親しい人を呼んでアットホームな式やパーティーが出来たらいいな。
そんなカップルや夫婦の夢を実現したいと願いながら志をもってやってきたからこそ
20年も続けてこられたのだと思う。
そんなリトルメリー教会さんをこれからも応援したい!
ナシ婚を感動の結婚式へ!
そして先日、お子様連れのご夫婦が京都でアットホームな結婚式を挙げた。
京都のYIC専門学校ブライダル課の生徒さんたちがプロデュースする
リアルウエディングというものだった。
エンドロールのご注文をいただいたので私もお手伝いに行ってきた。
専門学校にある式場で人前式を挙げ、ホテルに移動して披露パーティーという企画だ。
生徒さん達はウエディングプランナーらしく黒のパンツスーツに首にはスカーフをまとい、
髪型も清潔感のあるヘアースタイルで、見た目はすでに本物のプランナーだ。
司会担当、音響担当、スチール写真担当、アテンド担当と
それぞれ担当を受け持っている。
何ヶ月も前から入念に準備をしてきたはずだ。
席次表などの色々なアイテムも皆で手作りしたそうだ。
進行の様子を見ていると、少々危なっかしい所もあるが、
なにより一生懸命さが伝わってくる。
新郎新婦の入場は
もう何年も連れ添っているご夫婦でも緊張があり
そして厳粛なものだ。
そしてリングボーイの登場。
おふたりの息子さんだ。
まだまだ幼い息子さんは最初から大泣きで一歩も前に進めない。
このハプニングでゲストは大笑い、式場内は一気に和んだ。
無事に挙式を終え集合写真を撮った後は
学校を後にしてパーティー会場のホテルへ。
ホテルではプロジェクターや音響の最終チェック、
そしてシェフからの料理説明に真剣に耳を傾けメモと取る。
「 ゲストから質問を受けた際にどんな料理か答えられるようにね! 」
と先生からは激が飛ぶ。
プランナーの卵である彼女たちは専門学校の2年生。
皆、ホテルやゲストハウスに就職も決まっているそうだ。
これからブライダル業界で活躍する若い人たちが希望とやりがいを持って
「 やっぱり結婚式っていいよね 」が合言葉になるような
ブライダル業界にしていかないととつくづく感じた週末でした。