11月
一ヵ月ほど前に注文してあったスーツが仕上がってきた。
自分なりにこだわりを詰め込んだ現時点での究極のオーダースーツとなった。
私のような還暦世代は若い頃(1960年代)を振りかえるとファッションの流行はアイビー、ブランドはVAN、ファッション雑誌はメンズクラブと、中学高校の頃は憧れたものだ。
その後アメカジやサーファー、バブルの頃にはDCブランドのファッションとその時代は皆流行を追って同じ格好をしていた。
高級ブランドの時代は過ぎ、ファストファッションをはじめファッションの多様化が今は定着した。
バンド風にスリムな革ジャンでキメても、ダボッとしたストリートダンサー風にキメても、無印風にシンプルにキメても、それぞれが自分好みのファッションでいれば周りの人も変な目で見る事もない。
今はいろんなファッションがあり、いろんな店があり、沢山の品ぞろえがある。
しかし、スーツとなると何故かどこに行っても似たようなものしか無いように感じる。どれをとってもそこそこにスマートな形をしているので無難ではあるのだが…。
何が不満かと言うとスラックスのシルエットがどれも細いのだ。
裾も細くなっているし、膝やモモの部分も細いので、スラックスのプレス線がすぐ消えてしまいシワも寄ってしまう。細いスラックスは20代の若者はいいがおじさんには似合わない。
そんなことで私はここ7年くらいスーツはほとんどオーダーで造っている。
スーツのオーダーというととても贅沢品のように聞こえるが、実はイージーオーダーならスーツストアで買うのと変わらないくらい結構安く手に入る。
オーダーのいいところは一度寸法を取ってしまえば後は購入する時に生地を選ぶだけでお気に入りのスーツが出来上がってくる。
市販のものを購入しようとするとメーカーも様々だからつくりも違う。
肩幅はいいけど袖が短いとか、ジャケットは丁度良くてもパンツが合わないとか、なかなかぴったりくるものに巡り合わない。だからオーダーがいいのだ。
という事で今回のスーツのこだわりをご紹介!
いつもの寸法をベースに肩幅を1センチずつ縮め肩パットを最薄にし、なで肩タイプのパターンに変更、全体的にスリムな感じにした。
袖も細めに絞り、袖口はカフス付きのシャツを着た時にきつくならないようにフレアーにした(ここはかなりのこだわり)
パンツのシルエットは昔からこだわりの裾広がりのフレアーで裾幅23センチのブーツカット、これで少しでも足を長く見せる(笑)
このフレアーになっているパンツは何処の店を探しても既製品では殆ど無い。言ってみればこのフレアーパンツが欲しくてオーダースーツにしているようなところもある。
ここの仕立て屋さんは結構細部のパーツまで融通を効かせてくれる。
例えば襟はピークドラペルで位置を高く上げスタイリッシュに。幅も5ミリ単位で調整可能。
ポケットのフラップの幅も襟幅に合わせてオーダーできる。
私のお気に入りはフラップがダブルになっているチェンジポケット。
勿論ボタンの色形や裏地の色などもいろいろ選べるし、刺繍の名入れも付いている。
もっと細かいことを言うと、ジャケットの裏ポケット左胸はメガネを入れてふらつかないように6センチ幅にした。パンツの後ろポケットは財布があまり沈まないように深さ13センチに指定。
この様なこだわりを超えて少々わがままなフルオーダーメイドレベルの対応をしてくれるお店だからこそまた足を運ぼうと思う(イージーオーダーのお店は沢山あるが「型が決まっているのでそれはできません」というお店が多い。)
フルオーダーメイドほど高額にならないので、リーズナブルにオーダースーツ何着もつくるほうが良い。年に何回かいろいろなお得なセールがあるのでそれを利用するのも手だ!
お値打ちな販売戦略と細かいこだわりまで受けてくれる接客技術で、一定の顧客をSTP(セグメントし、ターゲティングし、ポジショニングする)出来ている企業だと思う!
そんな固い話はさておいて…
まだ一着もスーツをつくったことが無いという方は(特にムーブの社員)はイージーオーダー是非お勧めです。
聞いてくれたらお店教えます。
どんな体型の人でも体に合ったスーツをつくったら絶対カッコよくキマッてモチベーション上がります!
世界に一着のこだわりのスーツでお客様へ会いに行こう!