5月
ムーブの自慢のひとつが「研修センター」の自社保有だ。
年間の全社イベントとして、年度方針発表や入社式、四半期ごとの全体発表、ワークショップなどの研修やセミナーがある。
以前はイベントの度に施設を予約して全社員で足を運んでいた。
名古屋駅前でそれなりの施設を借りれば費用もかかるし、人数に見合った大きさの会場を確保する事もなかなか難しい。
50人以上の社員がそこへ移動するだけで時間のロスも発生する。
そんなこともあって「自社で研修施設を保有出来たら…」と思っていたら、本社から徒歩圏内で研修センターになりうる広さの物件が見つかったのだ。
それからもう4年ほど経つだろうか。
自社保有の研修センターは予想以上に利用価値が高い。
人に例えるなら【器の大きい頼れる男】だ。
セミナー形式の配置で70名くらいまで収容できる広さがあるので、方針発表などの全社イベントは勿論、研修や会議でも利用している。
特に今の時期は、新入社員のカメラマン研修で毎日利用されている。10名の新卒社員が同時に研修をしようとすればやはり事務所の片隅でできるというものではない。機材庫も併設されているのですぐに必要な機材も取り出せる。
座学ではTVモニターやスクリーンを利用しながら勉強できるし、実技では機材をセッティングンして撮影練習もできる。
ムーブでは昔から「人財こそが資産」として様々な研修を行ってきた。
カメラマンになる為の技術研修は当たり前の事であるが、それ以前に良き社会人、良きサービスマンになるべく様々なビジネス研修を行ってきた。
映像会社だから技術的な研修だけをしていると思われがちだが、むしろそれとは関係ないビジネス研修を多く取り入れてきた。
総務部管轄での研修をはじめ、外部講師による研修や、業務に関する各担当者が講師となりマニュアルを基に勉強会を行うことも多くなった。
実はこの研修センターは単なる箱ではない。
様々な人間模様が繰り広げられる空間なのだ。
入社式では、全員が背筋を伸ばし、厳粛な空気が流れる。
新入社員の報告会では目標や結果を発表する場なので緊張の空気になる。
カメラマン技術研修は、仲間と共に学び、鍛え、少しずつ成長していく実感でワクワクした空気が流れるであろう。
個人面談の場では、悩みを相談し、感極まって涙を流す時もあれば、アドバイスを受けて安堵する時もある。
幹部会議や部長会議では管理者として結論を出さなければならない。士気が下がっていると見なされれば叱咤され、そこには張りつめた空気が流れる。
新入社員の歓迎では、オールスタッフで盛り上がることもある!
そんな様々な人間模様が繰り広げられるこの研修センターで私が最も好きな時間は、全体発表の時、全社員が集まった時だ。
全員で経営理念を唱和する時のはつらつで大きな声が皆の士気を高める。
とても清々しい凛とした空気が流れる時間。
「よっしゃ、今日からまたこのみんなと頑張るぞー!」という気持ちになる。
世界一のホスピタリティーを目指す一流ホテルでは、ベテラン社員になってもさらなるレベルアップの為、研修や勉強会に相当な時間を費やすという。
ムーブも単なる技術屋ではない。感動創造企業として社会から支持される映像会社になる為にオールスタッフがもっともっと成長しなければならない。
この空間で明日も元気のいい声が響いてくるのを願う。
研修センターマジョック君(ニックネーム)ありがとう!
人を成長させ、元気にしてくれるマジックのような不思議な力を持った空間。
君はもう単なる箱ではなく皆にとって無くてはならない存在だ。頼りにしてるよ!
四角四面のその顔でこれからも皆をずっと見守り続けて下さい!