5月
「来て頂いて有難うございます。」
撮影現場に顔を出すだけでウェディングプランナーさんからお礼を言われることがよくある。
現場で何かをするわけじゃないけど、パートナー企業の責任者が様子を見に来てくれる事に対して敬意を表した言葉だと思う。「いつもオーダーして頂き有難うございます。」とお礼を言うのはこちらなのに、わざわざこんな遠くまで来てくれたんですか?なんて言われることもある。
本当にありがたい事だ。
パートナー企業と一緒に協力し合って、お客様にいい結婚式を提供したいという意識の高いプランナーさんだから自然にこういう言葉がでるのだろう。自分達の現場がパートナー企業からも気にされているという事がモチベーションにつながっているのかもしれない。
ゴールデンウィークに3日ほどかけて撮影現場を周った。
客観的に見ていると毎回いろいろなことに気付く。
まずはカメラマンの姿勢や、顔を見て体調など確認する。
そして機材の置き方などもチェックする。
結婚式と言う夢の空間にカメラバッグやバッテリーの充電器など、機械的で夢を壊すようなモノが露出していないか?隠せる場所が無いならコンパクトに綺麗にまとめられているか?
コンビニの袋やペットボトルが少しでも見えていたらもう最悪だ。厳重注意!!
現場では撮影に集中してしまい細かな見栄えなどおろそかになる事も経験上よく分かる。
しかしお客様目線で見て、良くなければその場で指導し、全社にも注意を促す。
こんなふうに撮影に関することにはついつい口を出したくなってしまう。
今回の訪問では別の視点で感じたことがある。
それはプランナーさんはじめそれぞれの担当者やパートナーさんの手際の良さだ。
例えば音響さんだ。
事前の準備が大変なのは進行表に貼られたこの付箋を見ればわかる。
「イントロ何秒後に○○です。スポット着いたタイミングでコメントお願いします。」と司会者さんとも細かくタイミングを打ち合わせる。BGMを流したあとは、音響ブースから外に出て会場全体の音量の確認をしつつ、スポットライト担当への指示出しを行う。ちょっと時間があればピアノを移動し、全体も様子も見まわしている。動きに全く隙がない。
プランナーさんや司会者さん、厨房チーム、音響、メイク、写真、配膳も、そして我々ビデオ担当も結婚式の進行に直接かかわるものとして、それぞれの仕事を全うするのは大前提の上で、それをさらにハイレベルの連係プレーを行うことで結婚式の完成度が上がってくるのではないだろうか?
ある支配人がおっしゃっていた。
「こだわりの結婚式は常に危険と隣り合わせです。だからこそ万全の準備と信頼のおけるパートナーさんが頼りになるんです。」
昔のような流れ作業の結婚式ならいざ知らず、多様なニーズや個性のあるウエディングをつくりあげるには各セクションがギリギリの時間とプロとしての内容にチャレンジしているはずだ。
それら全てタイミングが合い成功しなければ、ミスとなりクレームにもなりかねない。
だから危険が隣り合わせで常に真剣勝負だという意味だと思う。
そのかわり段取り通りいけば期待以上のサービスや感動をお届けすることができる。
そんな真剣勝負の現場でもやっぱりスタッフの笑顔は欠かせない。
ムーブのカメラマンは笑顔で撮影しているかな?
おお!皆いい感じだ!
スチールカメラマンの杉山さんも、ムーブの女性カメラマンに挟まれてテンションはMAXだ!
新入社員の二村さんもいつもの笑顔が出てるぞ!
みんなゲストと同じくらいの気持ちで新郎新婦をお祝いする喜びを感じているか!
そして撮影を楽しんでいるか!
それが出来たら最高だ。
「仕事を通して人生を楽しんでいるか?」
これがムーブスタッフの大事なテーマだからね。