4月
「きさまと俺とーは」
軍歌として歌われた同期の桜。
この歌が転じて「同期の桜」は「同期生」を表す言葉になった。
桜が満開の4月に、ムーブにも10名の同期の桜がやってきた。
入社式は厳かに行われた。
そして翌日からは2泊3日の新入社員研修。
学生気分と決別し社会人として意識を切り替える為の大事な研修だ。
2日目に現地へ視察に行った。
座学では今まで自分が行動に移せなかった事や、分かっていて避けて通ってきた事などの「ウイークポイント」を皆の前で発表して自己啓発をするカリキュラムだ。
皆、積極的に手を上げて発言している。
今度は桜咲くグラウンドに出て、大声で電話対応の応答訓練だ。
少しでも手順が違うと「失格、やり直し」と教官からダメ出しを食らう。
それでも「有難うございました」と返答し一礼する。
合格が出るまでチームごとで訓練し、全員が合格するまで何度も繰り返す。
真面目な気質を持っていれば、この研修は自分をもっと成長させる為だと気付き前向きな参加姿勢になる。
「みんな頑張れよ…」
そんな研修を3日こなすだけで彼らは見違えるように成長して帰ってくる。
研修を終えた彼らは、夜に本社へ戻ってきて参加報告をしてくれた。
成果物として「私の行動3則」と「作文」を提出してくれた。
「私の行動3則」は「私は今まで○○が出来ませんでした。その原因、そしてこれからはこうします」という内容を3つ挙げた決意表明だ。
そして「作文」にはこの研修で感じた想いがそれぞれに綴られていた。
決意表明である「行動3則」は報告書のように記載されており端的で明確である。「作文」は感情が表現された長文になっている為人一人の個性や想いが伝わってくる。
この2つの成果物のバランスが良く、見ていて心地よい。
そうかそうか、そんな事を感じたり、刺激を受けたんだね。良い気づきがあって良かったな。
これらは私にとっても宝物となる。
そして彼らも少し社会生活に慣れが来た時に立ち止まり、振り返る時に初心を忘れないように大切に保管していて欲しい。
そして私から皆へ一言。
この10名で喜びも苦しみも分かち合い同期の絆を大切にしてほしいとメッセージを送った。
イチナナ新卒、頑張るぞー!!