1月
ムーブにとってこの時期になると歓迎したくない強敵がふたつ現れる。
1つはインフルエンザ。
そしてもう1つは雪だ。
インフルエンザに関しては全スタッフが毎年予防接種を受けている。
手洗いうがいの徹底、通勤時のマスクの着用など打てる手は打っている。
家族がインフルエンザにかかった場合は、
本人は元気でも約1週間の自宅待機をしてもらっている。
とにかく他のスタッフにうつったら一大事!
もし「大安吉日の繁忙日に10人倒れました」なんてことになったらシャレにならない。
想像しただけでも身震いがする。
結婚式は 決まった日・決まった時間に執り行われ、
オーダー頂いた撮影をこちらの都合で穴をあける訳には絶対にいかない。
予防接種をしても毎年2~3人はかかってしまう。
それでも対策しているからこれだけで済んでいるのだろう。
私自身も人ごみに出かける時や電車に乗る時は
必ずマスクを着用するよう対策をしている。
もうひとつの問題は雪だ。
いよいよ東海地方にも本格的な大寒波が訪れる。
水曜日から空は雪雲でとても寒い。
今週末の土日とも雪の予報になっている。
「よりによって土日の雪は勘弁してほしいな~」
今週末はセンター試験の日で受験生にとっても大変な週末になりそうだ。
(↓ちなみに昨年はみんなで雪かきをした。)
ムーブとしての雪の対策はふたつ。
1つはスタッドレスタイヤの装着、
社用車は11月からすべてスタッドレスタイヤに履き替えている。
レンタカーも沢山借りるのだが、全車スタッドレスは手配上難しい…。
それを補う上で、もうひとつの対策は「前泊」。
前泊とは、撮影会場の近くに前日入りして宿泊することだ。
名古屋本社の管轄は、愛知・岐阜・三重・静岡と大阪。
遠方である浜松や静岡、大阪の会場は日頃から前泊しているのでいつも通りだ。
今週末は土日とも雪の予報が出ているので、
近場の岡崎や豊橋、岐阜あたりでも前泊するか判断を要するところだ。
ホテルの手配もしなければいけない。
手配担当の鬼頭君も悩みに悩む。
雪の日の撮影は今までも肝を冷やしたことがあった。
名古屋を車で出発する時は降り出したばかりだったのに、
北上していくと一宮市あたりでもう周りは雪景色でどんどん勢いを増している。
木曽川を超えて岐阜県に入るともう結構積もっている。
しかも車も渋滞気味。
雪道の運転は慣れないので超スローで行くしかない。
ホントに金華山近くの会場まで行くことが出来るのか?不安になってくる。
トラブルを予測して相当早く出発しているのにだんだん時間が迫ってくる。
おそるおそる運転しながら会場まで何とか着いた。「ホッ」
会場の周りは、なんと20センチほどの積雪になっていた。
「ホントにこんな日にゲストの皆さんは集まるのかな」
「もしかすると結婚式は延期になるんじゃ…?」と頭をよぎる。
しかし会場スタッフさん達は「おはようございまーす!」と
元気な声で長靴を履いて雪かきをしていた。
大幅に遅れる事も無く通常通りに滞りなく披露宴は行われた。
「岐阜の人はこのくらいの雪は慣れているんで問題ないです!」
と、そんなことをプランナーさんはおっしゃっていた。
地元のメイクさんや音響さん・司会者さん達も
このような状況に動揺せずいつも通り。
これは地元の強みというかプロ魂というかさすがだ。
だから私たちはいくらお客様が遠方であっても
万全な体制をもって憂いなく撮影に臨まなければならない。
そして雪の日にしか撮れない美しいカット、
感動的なシーンが撮影できたらなおさら最高だ!!