12月
我が社では毎月1回、新入社員を対象に
「振り返り報告会」というものを行っている。
新卒採用を本格的に行うようになってから
育成計画の一環として取り入れ、今年で3年目になる。
どのような会かと言うと
新入社員が月毎の目標を掲げ、その1ヵ月の取り組みを
私や所属上長に対して発表してもらう というものだ。
最初の頃は自己目標として何を掲げていいのか分からない為、
抽象的な言葉が目立つ。遡ってみると
「周りを見る」とか「継続する」とか「無駄をなくす」など
成果として表現しにくい個人目標が多くあったように思う。
しかし出来るだけ自分達が自主的に考えられるように
具体的なアドバイスをせずに見守るようにしてきた。
発表時は毎回皆からひしひしと緊張感が伝わってくる。
当初はノートを見ながらの発表だったが
暗記して発表ができるようになった。
報告を受ける側からすると、
一夜漬けで考えてきた事か、事前準備をしっかりしてきたのかはすぐに判る。
今回は良い発表をできなかったと思う人は来月は絶対頑張ろうと思うだろう。
思うような発表が出来た人は来月はまたレベルアップに挑戦するだろう。
同期10人の報告を互いが聞くことで刺激を受け、
そして発表後は各課の上司が内容に対してアドバイスをする。
上司からのアドバイスと同期の刺激を受け、
月毎に報告会のレベルは上がってくる。
今回12月の報告会では、
パワーポイントやプリント配布した資料を基に発表を行う者も多く、
プレゼン大会さながらの様相を醸し出している。
システム担当社員からはデータベースの知識として専門的な取り組みの報告、
営業担当社員からは接客ロープレの披露や秘書検定の一次試験合格発表など、
その他にも映像描写についての解析発表や撮影データ保管管理の調査と提案など、
内容も発表もレベルアップしてきている。
半年前の姿からするとビジネスパーソンとしても成長しているのが分かる。
この月に一度の「振り返り報告会」は当日に彼らにもこう伝えた。
私たち上司はあなた達のことを見守っています。
あなた達もこの報告会を通して自信をつけ、成長を実感して欲しい。
それを確認し合う為の時間だと。
のこすところあと3回の成長がまた楽しみでもある。
春には新卒社員が10名入社してくる。
彼らが良き先輩になるのは間違いないであろう!