11月
ロイヤリティという言葉の意味を検索すると、
【誠実・忠義・忠実の意味で、
会社やショップなどに対する親密性や信頼性を指す】とあります。
会社と従業員という関係での【ロイヤリティ】の解釈は
「帰属意識」や「愛社精神」が一般的だと思います。
昨今その、会社に対するロイヤリティについて
「必要ない」と考える人々が増えてきているという見解があるようです。
能力主義のアメリカでは、一つの会社に留まるのではなく
ステップアップしながら会社を渡り歩くことがむしろステータスだと言われ、
帰属意識は薄いイメージがあります。
これに対し日本は、昔から終身雇用制という雇用慣行があります。
これは戦後の高度成長期に、人手不足の大企業が従業員を会社に留めるよう
定期昇給や退職金制度などの雇用制度を築いたことがはじまりですが、
今はそれも崩壊しかけているのが現実でしょう。
この旧来の日本的愛社精神は、
終身雇用に裏付けられた企業との一体感にあったのではないかと考えると、
今は企業が半世紀を生き延びる事自体が難しいので、
愛社精神を持つことが難しくなっているのかもしれません。
ロイヤリティ(帰属意識・愛社精神)とは、
いくつもの要素が重なって初めて持てるものだと思います。
― 仕事にやりがいを感じている
― 会社と自身のビジョンが共有できる
― 福利厚生や賃金面で将来を設計できる
― 職場環境や教育制度など納得できる
― 尊敬できる上司や切磋琢磨し励まし合える仲間がいる
― 社風や企業風土が自分に合う
などなど。
全てが納得できなくても、将来自分達がこの会社や部署を担い
変えていくことが出来るという未来をイメージできれば
帰属意識が芽生えるのではないでしょうか?
会社に対するロイヤリティが高い従業員は、
上司や同僚とのつながりや、学びの機会、成長の時間、仕事に意義を感じ、
それを業務に落とし込むと、コストを下げ、生産性を高め、
自主的に努力するため、会社により良い財務的結果をもたらす。
その利益を還元することで、さらに善循環が生まれます。
もっと平たく言えば
自分の所属する会社が好きでなければ商品も好きになれません。
自分が良いと思わない商品は本気で薦めないからお客様にも伝わりません。
会社を愛することが出来る人なら商品を説明する前に
その人の持っている人間的魅力で
信頼を勝ち取る事が出来るという事ではないでしょうか。
だからこそステップアップの過程で立ち寄る会社ではなく、
ずっと長く居続けたいと思える会社になろうとするならば
従業員ロイヤリティが高い方が良いに違いありません。
すべての従業員から愛される会社にすることが私の仕事です。
会社の待遇や仕組みを整え、従業員からも信用に足る会社になる。
行動指針にもある「従業員の豊かな生活を実現する」という言葉は
建前ではなく本気の意思として掲げました。
まだまだ道半ばです。
大きなことは言えませんが少しずつ一歩ずつ前に向かって前進していきます。
…「私はムーブの事、ムーブの人 が好きだから
この会社をもっと皆さんに知ってもらいたいんです」
ある会合で女性スタッフがこのような自己紹介をしてくれました。
お取引先から「あんなことを堂々といえる社員さんがいるなんて
ムーブさんは素敵な会社ですね」そんなお言葉を頂きました。
それが最近私の最も嬉しかったことです。